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【相続手続】相続人14名、使途不明金、売却困難な不動産…課題を一つずつ解きほぐした遺産整理(東京都足立区)

Kさん(63歳) | 宮城県在住 | 男性

Kさん(63歳) | 宮城県在住 | 男性

相続人が14名と多く、各地に分散しており、使途不明金、売却困難な不動産の存在など課題が多く難易度が高い案件です。

Kさん(63歳) | 宮城県在住 | 男性

背景事情

ご相談に来られたのは、宮城県在住の63歳のKさん。亡くなった叔母Aさん(東京都足立区在住。享年83歳)の相続手続きを進めたいとのご依頼でした。Aさんは生涯独身で子どももおらず、兄弟姉妹や甥・姪14名が相続人となる、相続人の多い事案でした。

中でも、Aさんの近くに住む高齢の姉Bさん家族が生前のAさんの生活支援や葬儀、遺品整理までを担っていたものの、Bさんには判断能力に不安があり、相続手続きの中心はKさんが担うこととなりました。ところが相続手続きの途中でBさんが亡くなり、Bさんの権利義務はその長男Cさんに承継されるという、数次相続の展開も含んだ複雑な状況でした。

解決のポイント

本件では、以下のような多くの課題がありました。

  • 相続人が14名と多く、しかも各地に分散していたため、全員の意向確認に時間がかかる
  • Bさんの死去により、手続の途中で数次相続が発生
  • 不透明な預金の引出しが死亡前後に約450万円あり、使途の説明と調整が必要
  • 不動産は借地権付きの老朽化したマンションで、売却先探しが難航する恐れがある
  • 相続財産を法定相続分で正確に分ける必要がある

このように、相続人の多さに加え、相続財産の中には売却が困難な不動産や、精査の必要な金銭の動きが含まれており、難易度の高い案件でした。

当事務所の対応

まずは、Cさんから詳細なヒアリングを行い、死亡前後に引き出された現金が葬儀費用や医療費、遺品整理費用などに充てられたこと、また一部は現金として手元に残っていることを確認しました。その上で、残った金銭は相続財産として分配対象に含める必要があることを丁寧に説明し、ご納得いただきました。

さらに、Bさんが受け取っていた年金保険の一部が相続財産に該当することも判明し、これについてもCさんに理解を求め、返還してもらうことで調整しました。

各相続人には郵送や電話で意向を確認。高齢の姉妹や、疎遠な甥姪のなかには相続を辞退される方もいましたが、最終的に9名が法定相続分での取得を希望されました。

不動産については、売却のため相続人を代表してCさんに名義人となっていただくよう説得し、仲介業者と連携しながら売却を進めました。管理費の滞納分の支払い、雨漏れによる損害賠償、大規模リフォームなどを行い、買受人探しは難航しましたが、無事買主が見つかった後は、売却代金から諸費用を差し引いたうえで分配精算書を作成。最終的には当事務所で管理する遺産整理用の口座から、各相続人へ法定相続分どおりに分配しました。

結果・お客様の声

本件は、相続人の多さ、数次相続の発生、使途不明金、借地権付き不動産の売却と、複数の難題が絡み合う複雑な案件でした。それでも、相続人一人ひとりと丁寧に向き合いながら課題を一つずつ乗り越えることで、無事に相続財産を法定相続分で分配することができました。

Kさんからは次のお言葉をいただきました。

「相続人の数が多すぎて何から手をつけていいか分からず、正直、自分たちではとても無理だと感じていました。丁寧に一つ一つ対応してくださって、本当に助かりました。感謝しかありません。」

本案件は、相続人の多さ、数次相続の発生、使途不明金、借地権付き不動産の売却と、複数の難題が絡み合う複雑な案件でしたが、キーマンとなるCさんに何度も会って丁寧に説明することで理解を得て、遺産の分配まで行うことができました。

相続でお困りの際は、ぜひご相談ください。

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