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【相続手続】子のない夫婦の相続|疎遠な親族13名との相続手続きを円満に完了した事例(東京都武蔵野市)

Wさん(75歳) | 東京都武蔵野市在住 | 女性

Wさん(75歳) | 東京都武蔵野市在住 | 女性

子供のいない夫婦の相続で、奥様と疎遠な親族13名が相続人となった複雑な案件。相続人調査から始まり、誠意ある手紙と丁寧な説明で円満に解決した実例を紹介します。

Wさん(75歳) | 東京都武蔵野市在住 | 女性

背景事情

今回ご相談いただいたのは、東京都武蔵野市にお住まいのKさん(75歳)でした。
ご主人(82歳)が亡くなり、相続の手続きを進めたいというご依頼です。ご夫婦にはお子さんがいらっしゃらず、相続人は奥様のほかに、ご主人の兄弟姉妹、そしてその子供である甥や姪たちでした。ただ、ご主人の兄弟姉妹4名はいずれもすでに亡くなっており、その代襲相続人である甥姪は13名。しかも、半血の兄2名がおり、ご主人自身も生前ほとんど交流がなく、甥姪が何人いるのかも不明という状況でした。
「誰に連絡を取ればいいのか分からない」――奥様は深い不安を抱えていらっしゃいました。

財産は、自宅不動産(約4,000万円)と預貯金(約3,000万円)。
奥様は、「自宅は自分の終の棲家として相続し、預貯金について法定相続分に応じて皆さんに分けたい」、また、奥様が支払った医療費、葬儀費用等の250万円を相続財産から支出して欲しいと希望されていました。

当事務所の対応

相続人の確定と連絡開始

最初に着手したのは、相続人の確定作業です。
戸籍をたどるうちに、半血の兄2名の子が8人、全血の姉(長女)の子が2人、全血の弟(二男)の子が3人いることが判明しました。いずれも関東地方に在住していることがわかり、一歩ずつ前進です。

次に、取り寄せたそれぞれの戸籍の附票から判明した住所宛に丁寧な手紙をお送りしました。
被相続人との関係や今回の相続の経緯、そして奥様がどのような思いで連絡を取っているのかを、できる限り温かい言葉でお伝えしました。

誠意を伝える「手書きの手紙」

私は、相続財産調査をまとめた財産目録とともに、奥様の希望を記した直筆の手紙を添えて全員にお送りしました。そこには、ご主人の介護や看取りを経て「これまでの感謝を胸に、皆さんにも誠実に分けたい」という奥様の想いがつづられていました。また、ご自身が支払われた葬儀費用や医療費(計250万円)を相続財産から控除する旨も丁寧に説明しました。

意向を確認したところ、13名全員が納得し奥様の希望を受け入れ、「自宅は妻が相続」「預貯金は法定相続分で分配」「葬儀費用・医療費は控除」という形で、円満な遺産分割協議が成立しました。

お客様の声

「主人の親族とは長年疎遠で、どうしたらいいのか分かりませんでした。一人ひとりに手紙を送ってくださり、最後まで根気強くまとめていただいて、本当に感謝しています。自分だけではとても解決できなかったと思います。ありがとうございました。」

手続き全体では約7か月を要しましたが、最初に誰が相続人かも分からない状態から、全員の署名・押印を得るまで進められたのは、ひとえに奥様の誠意と、丁寧なコミュニケーションの積み重ねによるものでした。半血の親族を含む多数の相続人間でも、心を込めた説明と真摯な姿勢があれば、円満な解決が可能であることを実感した案件です。

※参考記事① 相続における葬儀費用の扱いについて法的・税務的な観点から分かり易く解説

相続でお困りの際は、ぜひご相談ください。

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