遺産相続を境に仲の良かった家族がバラバラになる・・・・・・。
世間ではそんな下世話なイメージが持たれている遺産整理ですが、本来は亡くなった人が家族や次の世代に遺した資産を引き継いでいく、神聖なものです。
とはいえ、家族にも話していない秘密を抱えたまま亡くなる人も少なくありません。墓まで秘密を持って行ったばかりに、残された家族の関係がこじれ、争いにまで発展してしまうこともあります。
覆水盆に返らず――親族間の争いは他人との争いよりも複雑化し、怨念となることもあり、こじれた関係は決してもとには戻れません。
だからこそ私は司法書士として、できるだけ争わずに遺産の整理ができるよう、お手伝いをしてきました。
心を込めて、話し合う―これは遺産整理をお手伝いする上での私のモットーです。
なるべくなら弁護士を通さずに解決したいと思っている人がほとんどです。司法書士は弁護士と違い、代理人として交渉や裁判を行うことはできませんが、争いたくないと思っている人には、私たち司法書士がお手伝いすることで、関係を壊さない解決を目指せるからです。
お互いにちょっとした気遣いや思いやりで、もめることなく解決できた――私がお手伝いしてきたなかから、そんな遺産相続についてこれからお話ししていきます。
※遺産相続物語はリアルな案件をもとに物語風にまとめたフィクションです。