司法書士
藤川健司
司法書士事務所 リーガル・アソシエイツの代表司法書士。三鷹市、武蔵野市、調布市、杉並区、中野区を中心に相続専門の司法書士事務所として、相続全般のサービスを提供。業務歴30年以上。弁護士事務所での実務経験、起業経験を活かして、これまでに2000件以上の相続案件を手掛ける。
STORY
[多数の相続人]
やっと遺産分割協議を終えたと思ったら……
こうして相続手続きはやっと進み始めました。
英三さんと弘さんの相続は法定相続分通りに、そして俊夫さんの相続は、長女と次男の子どもたちには、それぞれ預金のみを法定相続分の4分の1ずつ、長男の子ども2人には、預金に加え、不動産の代償金として評価額の4分の1を支払うことで遺産分割協議を終えることができました。不動産は複数の業者に査定してもらい、その平均値を評価額として金額に換算することも了承してもらいました。
ただし、和夫さんからは、「代償金として4分の1を支払う代わりに、両親が埋葬されている墓には、今後一切関与しないでほしい」という条件が出されました。この件に関しても私と真一さんで調整し、光男さん家族の承諾を得ることができたので、「両親の墓には一切関与しない、管理を含め、和夫さん家族が責任を負う」という内容で私が覚書を作成、それぞれの家族でこの覚書を交わしたのです。
こうしてすべての遺産分割協議が成立して、英三さん、弘さん、俊夫さんの預金を解約、不動産の名義を和夫さんに変え、ほっとしたのもつかの間、今度は和夫さんが亡くなってしまいました。80歳でした。ただ、代償金を代襲相続人二人に支払うことは遺産分割協議で決まっていたので、奥様の静香さんが和夫さんに代わって、長男のお子さん2人に代償金を支払い、やっとすべての手続きを終えることができました。
気がつけば、最初の依頼から2年半が経っていました。 今回の案件について、あらためて一覧表にまとめてみました。
あらためて書き出してみて、正直、よくまとめられたなと感慨を覚えます。
相続手続きの途中で新たな相続が発生することはままあることですが、ここまで続くことは初めてで、加えて、兄弟間に確執があったため、大変気を遣う案件でした。
お墓に関する覚書にも関与し、粘り強く話し合いを続けたことで、裁判にならずにすんだ案件だと思います。これからも私の強みである、「粘り強く諦めず」、をモットーに、いい相続のお手伝いをしてきたいという気持ちを新たにした案件でした。
終わり
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